定点観測の渓は土砂の供給が少なく露盤化に歯止めがかからない、このままだと産卵できる場所がなくなってしまうのではないかと危惧してしまう。・・・・・・・・・・・・・
そこで こんなことを考えてしまった。
それは先日放送された
『サイエンスZERO「ウルトラファインバブル 日本発 驚異の泡!」2015年8月15日放送直径10億分の1mという、ナノサイズの泡に注目が集まっている。水揚げした魚をこの泡の入った水に10分間つければ、刺身の賞味期限がのびる。また、養 殖魚や農作物の成長が促進。さらには環境に優しい洗浄水や、医療分野では細菌やウイルスの破壊に利用されるなど、応用が広がっている。秘密は気体の種類を 自在に変えられること。国の試算では将来的に経済効果は10兆円以上という日本発の極小の泡。研究の最前線に迫る。』で気になったのが「養殖魚を育てるのに酸素のウルトラファインバブルを使ったところ、2倍近い速さで成長するものが出てきた。」』という内容だ。
オラは、砂礫の流下が多く広葉樹の樹林地帯を流れる渓流地帯に棲む渓流魚は育ちが良いと思う。その渓流域に、ひょっとしたらウルトラファインバブルに近い気泡は存在するのではないだろうかと思う。渓流域、とくに滝壺は水が岩や礫に激しくぶつかり雫が飛び散ったり霧状になったりして、水滴はプラスに空気はマイナスの電気を帯びると聞く。
ならば?
以前、サクラマスの産卵場を水産試験場の指導の下に造成したことがあった。造成の方法は、サクラマスの産卵に適した場所を掘り起し、大きい礫や拳大の礫を積み重ね、隙間を作りながら積み重ねる工程だった。オラはその事「礫の大きさや礫同士の隙間を設けること」に納得いかなかったのだ。(・・?) 理由は、赤川で鮭の産卵を眺めた時、鮭は河原の礫を掘り底に産卵していて(礫の大きさは拳大よりも小さかった)、そして、尾びれで掘り込んだ「ほり」に産卵し礫をその「ホリ」に尾びれでかけて埋め戻す。そんな状況を眺めたため礫の上に産卵し礫をその上に掛けて産卵するのだというと言う思い込みが強く納得いかなかったことだ。
しかし、その後、大鳥池へ豪雨があった年に登った時に気が付いた。大鳥池への登山道の状況は、ところどころ沢と交差していて交差する一つの沢に土石流が発生した跡があり、その沢は礫河原になっていた。礫河原となった沢と七つ滝沢の交差した部分では、礫の隙間に川水が吸い込まれ一部枯川状態であった。だが、その状態は、まさに造成したサクラマス産卵場と同じ状態なのだ。その川底を眺め「なるほど」とサクラマス産卵場造成で隙間を作りながら礫を積み重ねた理由が分かった様な気がした。サクラマスは表面の小さい礫をどけ、礫の隙間に産卵するということなのだ。そのために、隙間を開けながら産卵場の礫を積んだのだった。隙間を設ければ産卵して受精した卵も流されないし、孵化した後も礫の隙間にとどまる事ができるということだったのだと悟った。
また、ダムや砂防ダムのない山岳渓流は岩魚の頭が小さく胴が太いことが多い。その沢は礫の流下が多く川底に礫が積み重なり空洞になっている流れが多い、ダムや砂防堰堤のある沢は逆に空洞が少ない。ダムや砂防堰堤が無く礫の流下が多い沢では、川底の礫の下や空洞に川虫が多く生息していて、夏枯れの時などはその地下水脈に入り忍び命をつなぐ。また滝や渓流では、渓流域で流れ下る水が泡立ち気泡となりマイナスイオンを帯びマイナスイオンは豊富になる、さらに気泡が礫の隙間を揉まれ流れウルトラファインバブル(マイクロナノバブル)となるとすれば、先の番組「「養殖魚を育てるのに酸素のウルトラファインバブルを使ったところ、2倍近い速さで成長するものが出てきた。」同様で、礫の流下の多い川は、「餌もマイナスイオン豊富だから魚の成長が早いし生き延びられる」と言えるのではないかと素人ながら思いを巡らせた。いや、ウルトラファインバブルが出来ないとしても泡立ち流れる水中はマイナスイオン豊富で、魚も餌となる虫も生息する環境が良いと言う事だろう。礫の流下が少なく露盤化したりアーマー化した川底になるのは、礫の流下を妨げるダムや砂防堰堤が原因なのだ ♪と解りきっていても行政側は一向にダムや砂防堰堤を造り続ける。これを打破する名案はないものだろうかと、オラの軽い頭は「カランコロン」と音を立ててしまった。
はて?どうしたものかのぅ。
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