吹雪が久し振りに止んだ河原は、とても気持ちが良い、除雪に飽きたオラは河を眺めたくてなり、山スキーを履いて散歩にやって来たのだ♪
せり出した雪庇を踏み抜かぬように慎重に川面へ近付くと、水面から鴨が騒がしく飛び立っていった、断りも無く現れたオラは歓迎されないらしい。
水面から波紋が消え、静けさを取り戻した赤川は冬枯れで流れも細い、そして、水が澄み川底まで綺麗に見える。オラは、川底を眺めながら、ここも浮き石が減ったな、ここの沈床の際は魚が付きそうとか、あれこれ瞑想を巡らせるのもオラの楽しみなのだ♪
少し歩いた所で狐の足跡を見つけた、ひょっとしたら狐に会えるかもしれない、慎重に川岸を進みなら上手の方に目をやると、黄金色に輝く狐が脱兎のごとく走り去ってしまった。やはりオラは「おじゃまむし」だったのだ。
木化け石化けの出来ないオラは、狐に弟子入りしようかと考えながら、河原に集う鳥や狐に頭を下げ、ソロリソロリと静かに立ち去るのだった。
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