久しぶりに、お日様が顔を見せてくれたので公園を歩いてみた。桜の葉も、木枯らしに吹き落されたのかもう疎らである。公園の中にそびえる松の大きな幹には、『こも巻き』が施されている。まだ娘が小さな頃、その『こも巻き』を眺めて『のり巻きにしたんだよ』と話しかけてくれた。我が子ながら実にユニークな発想だ。
そもそも、『こも巻き』とは、江戸時代から庭の松の木に施されてきたマツクイムシ退治の事で、マツクイムシは、冬になると落ち葉の中で冬を越す、木枯らしの吹く前頃、マツの幹の地上1.5mほどに、藁でできた『こも』を巻きつけマツクイムシを『こも』の中におびき寄せ冬を越させる。まだ春と呼ぶには早い頃に、この『こも』の中で冬を越したマツクイムシを『こも』と一緒に燃やしてマツクイムを退治する事なのだ♪まさしく先人の知恵である。
しかし、マツクイムシの天敵となる益虫も『こも』の中で冬を越すことから、益虫も燃やされてしまう。この事から『こも巻き』は、効果が無いとの研究成果も有るようだが、オラは、一辺の現象を見ての成果なら、ただの結果で成果では無いと感じる。先人の知恵を有効に活用したいものだと思うのである。
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